ハービー・山口 写真展 |
「The Big Love」 −やさしいパンク・スピリッツ− |
●Part1
2007年4月6日(金)〜2007年5月12日(土)
14:00〜19:00 日・祝・月・GW4/29〜5/6休廊 <入場無料>
●Part2
2007年5月18日(金)〜2007年6月16日(土)
14:00〜19:00 日・祝・月休廊 <入場無料>
☆5月19日(土)はイベント開催のため臨時休廊
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「The
Big Love」 スペシャルイベント開催!!
●終了しました
ギャラリスト・インタビューを読む
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 © Herbie Yamaguchi |
ハービー・山口の原点である「ロンドン・アフター・ザ・ドリーム」、さらには「代官山17番地」、
「peace」など、膨大な作品群の中から新たにセレクションされたポートレート、スナップ、
風景などのモノクロ作品をPart1・Part2の2回に分けて展示。
フランス人写真家ロベール・ドアノーは、「レンズは主観的だ。
この世界をあるがままに示すのではない。私が気持ちよく感じ、人々が親切で、やさしさを感じる世界がある。
私の写真はそんな世界が存在しうることの証明なのだ」と自作を語っています。
これはまさにハービー・山口の世界と重なります。
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▼ 展覧会内容 |
ハービー・山口は大学卒業後、1973年から約10年間ロンドンに在住します。
彼はちょうど当時のパンク・ムーブメントを実体験し、コミュニティーの内側から撮影したロッカーたちの
素顔のポートレートが高い評価を受けます。70年代から80年代のロンドンは不況で失業者が増え社会に閉塞感が蔓延していました。
その中で、パンクが登場しました。ハービー・山口の撮影した若者たちが魅力的なのは、
彼らに音楽やファッションで自己表現し現状を打破するという目的意識があったからです。
そして、日本で目的がみつからなかったハービー・山口は彼らの生き方を垣間見て、
自らはカメラでメッセージを伝えることを決心しました。帰国後、彼はパンクの精神を持って仕事に打ち込みます。
自然でやさしい表情を引き出すポートレートは日本人ミュージシャンたちからも圧倒的な支持を受け、
一流写真家としての地位を確立します。今回、彼がいままでの作品を再セレクションして発表するのは、
自らが体験し生きる指針を与えてくれたパンクの精神が困難な時代に生きる21世紀の日本人の生きるヒントになるのでは、
という直感からです。ポートレートの名手ハービー・山口でも、目的を持たない人から良い表情は引き出せません。
現代人が笑顔を取り戻すには、未来に希望を見出すしかありません。それは現状を打破するというパンク精神なしには起こりえません。
彼は未来の可能性を信じている若者を好んで撮影します。それは希望の象徴としてなのです。
中高年になって顔をしかめている人も、未来を信じていた若いときには良い表情だったことを思い出してほしいのです。
「ザ・ビック・ラブ」とは、“未来の希望が見えて自分が好きになれば、周りにもやさしい気持ちが広がっていくんだよ”
という意味です。この思いが込められているから彼の写真は見る人の心を揺さぶるのです。
表面のやさしいイメージとは裏腹に確固たるパンクのスピリッツが流れています。
本展が多くの人にハービー・山口の写真を“考える”きっかけになればと思います。
彼の世界観が理解できると新たな写真の素晴らしさが見えてきます。
なお本展では、できるだけ多くの写真を見てもらいたい、という作家の希望で期間中に作品一部入れ替えを行う予定です。
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▼ 展示内容 |
「ロンドン・アフター・ザ・ドリーム」、「代官山17番地」、「peace」など、
現在までの膨大な作品群の中から新たにセレクションされた、ポートレート、スナップ、風景などモノクロ作品約50点。
一部作品を入れ替え2回に分けて展示します。
※一部未発表作品も含まれています。
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▼ 販売物 |
○ ゼラチン・シルバー・プリント60点
(作家のサイン入り、オープンエディション、黒色木製フレーム入り)
○ 写真集 「LONDON CHASING THE DREAM」 (カラーフィールド)
○ 写真集 「peace」 (アップリンク)
○ 写真集 「日曜日の陽だまり」 (求龍堂)
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アーティスト詳細 |
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