■ Exhibition  
 
マイケル・デウィック 写真展
「Amerinan Mermaids」
2009年1月24日(土)〜3月14日(土)
14:00〜18:00<入場無料>
[営業日] 月曜日〜土曜日
(但し月曜日〜水曜日は予約制となります)
[休廊日] 日曜日・祝日
 

© MICHAEL DWECK
澄み切った水と共に実際に生活するこの地の美女たち「ウォーターベイビース」を現代のマーメイドに見立てて撮影しました。水中空間を背景に撮影されたブロンドヘアーの女性たちは、光、影、反射、水のレンズ効果を通してまるで抽象絵画のようです。
 
←写真展一覧
 
 ▼ テーマと経歴
 本展は「The SurfingLife」(2006年)に次ぐ当ギャラリーでの2度目の個展です。マイケル・デウィックが追求するテーマは一貫して古きよき時代の憧れのアメリカンイメージを現在に再構築すること。マーメードというと、ロン・ハワード監督によるダリル・ハンナ主演の映画「スプラッシュ」や、ディズニー映画の「リトル・マーメイド」など美しく若々しい女性像が思い浮かびます。新作では、現代に生きるマーメイドたちのドキュメントを通して理想のアメリカン・ガール像を探求しています。
 今プロジェクトはフロリダ州の小さな漁村アリペカが舞台。マイケル・デウィックは、澄み切った水と共に実際に生活するこの地のの美女たちを現代のマーメイドに見立てています。「ウォーターベイビース」と呼ばれる彼女たちはまるで水中が住みかのように生活し、5分〜6分間も水中に潜ることができるそうです。水中空間を背景に撮影されたブロンドヘアーの女性たちは、光、影、反射、水のレンズ効果を通してまるで抽象絵画のように表現されています。夜間の水中撮影も数多く行われ、彼女たちの美しい肉体が、闇の中にシンプルかつモダンに浮かび上がります。
 マイケル・デウィックのマーメイドたちは完璧なボディーが強調されていますが、顔のアップはほとんど撮影されません。価値観が多様化した現代では、誰もが認める絶対的な美人などもはや存在しません。見る側は顔が見えないマーメイドのイメージに想像力が掻き立てられ、それぞれが持つ理想のアメリカン・ガール像と重ね合わせるのです。本作はマーメイドで現代を抽象的にとらえたファッション写真でもあります。アメリカ文化の影響を受けた日本人にとってもマーメイドは憧れに満ちた女性像の象徴です。ぜひ自分の持つファンタジーを本展のマーメイドたちの姿に重ね合わせてご覧いただきたく思います。
 
 ▼ 展示内容
○約50×60cmの大判モノクロ・カラー約20点
 
 ▼ 販売物

○約50×60cmの大判モノクロ・カラー約20点
  (作家サイン・エディション入り)
○限定2000部の写真集「MERMAIDS」(Ditch Plains Press 刊)
○オリジナル・プリント付き限定100部のサイン入り写真集特装版
○サイン入り限定大判ポスター(フレーム付き)

 
 ▼プロフィール

 マイケル・デウィックはニューヨーク州生まれの50歳。プラット・インスティチュートで学んだ後、最初に広告フィルム関連の仕事に就きます。その後クリエイティブ・ディレクターとして華々しい実績をあげ、これまでにカンヌ国際フェスティバルでの金獅子賞など40以上の受賞経験があります。2002年より本格的に写真家に転身し、エスクァイヤ、ヴァニティー・フェアーなどの雑誌や広告の仕事を行っています。
 ロングアイランドの漁村モントークの消え行く地元サーフィン文化をドキュメントした「The End : Montauk,NY」で作家デビュー。同時多発テロ後で自信を失っていたアメリカ人は、古きよき時代の気分が凝縮された彼の作品に瞬く間に魅了されます。ササビーズ・ニューヨーク、パリフォトなどで作品が展示されマスコミで注目されると共に、著名コレクターやセレブが彼の作品をコレクションにしたことでも話題となります。現在、欧米で人気急上昇の写真家です。

 
ページの先頭に戻る