■ Artist  
 
渋谷 敏広 (Shibuya Toshihiro)
 渋谷敏広は、自然や風景に心を寄せる写真家です。
渋谷の写真を支配するものは、抑制と静謐です。シンボリックな被写体を配置し、見る人の気を引くような強引さは微塵もありません。過剰も新奇もない分、渋谷の視線に映し出される風景には彼の知覚の本質がよく表れています。
 渋谷が求めるものは、作品に触れた人々を瞑想の世界に誘うような静かな風景です。静寂という存在の「強さ」や「尊さ」を知る渋谷だからこそ、そこに深いやすらぎと平穏を感じとるのです。静寂は自己に内在するより大きな意識となって、野も川も木も花も建物も心の内側では一つにつながります。


© Shibuya Toshihiro

 

 ▼ 作品
 ▼ プロフィール
1962年愛知県 名古屋市生まれ。
写真を趣味にしていた叔父の影響で子供の頃から写真に興味を抱く。
暗室モノクロプリントは中学時代から体験。
専門学校 日本デザイナー学院写真科卒業後、写真家詫間喬夫氏主宰ワークショップ  T&T 受講。
1983年頃、カメラ毎日公募ページ『アルバム』に掲載を重ねる。
広告スタジオ勤務を経てフリーカメラマンとして独立。
写真講座の講師も務めながら作品づくりに精力的に取り組む。
名古屋市生涯学習センター・青年の家・栄中日文化センター など。
講座修了後の有志で2003年『photo circle Sui』 結成。
月1回の定例会と年1回の写真展をプロデュース。
 ▼ 写真展
1995年 個展“Go Went Gone”コニカプラザ 東京・大阪・札幌
1998年 個展“monophony”東京虎ノ門・フォト ギャラリー インターナショナル他
2008年 「静寂という存在」―東欧・北欧の旅で出会った風景―
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